本題に入る前に
今年も12月がやってきた。
12月と言えば、十二国記読者にとって少し特別な月である(おそらく)。
ここ数年、12月28日には新潮社の公式サイトが更新される。
そして「年末のご挨拶」として、続編の刊行が遅れていることのお詫びが掲載されるのだ。
ファンは待っている。もうとっくに心の準備は出来ている。
小野不由美先生の体調を心配しながら、ずっとそわそわしている。
そわそわと動く指を持て余し、文庫本のページを開き、何度も新しい発見をする。続編の展開を予想できそうな材料を見つけたらメモして壁に貼り、小野先生によって紡がれる世界の未来に思いを馳せる。
そろそろ、誰かと共有したくなってきた。このブログが2018年11月現在刊行されている巻までたどり着くころには、新刊が出ていることを信じて。
ここから先は、激しいネタバレが含まれることを許してほしい。あくまで既に十二国記を飽きるほど読んだファン向けに書いていくつもり。未読の人はシリーズを何度も何度も読んで、自分なりの考察を深めてからまた来てください。(少なくとも十二国の配置がすらすら出て来ないなら見ないほうがいいです)
共に続編を待つ蓬莱国のみなさん、よろしくお願いします。